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■価値ある測量成果を事前見積で提供する事務所 所長の独断と偏見による趣味、くだらない話、現場での エピソードのご紹介等難しい事はヌキのコーナーです。 |
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■平成21年1月2日 新年のご挨拶 このコーナーをご覧の皆様あけましておめでとうございます。 事務所も測量業開業の平成4年から今年で17年目を迎えられまして(土地家屋調査士は13年目) 顧客の皆様におかれましては感謝の気持ちでいっぱいであります。 今年も皆様の不動産取引,相続手続きの等で『縁の下の力持ち』として頑張りたいと思います。 ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。 さて私は毎年『朝まで生テレビ新春スペシャル』を録画し,お正月に再度観たりして過すのですが, 本当に今年も未曾有の不景気になるような話ばかりでありました。 番組内で今回の未曾有の不景気の原因として外需・内需の議論で『外需頼みの日本の企業が悪い』なんて ピントのボケた議論をしていましたけれど,司会の田原氏が 「1960年代から日本は外需が無ければ生きていけなくなった」と説明していました。 だけど日本はもともと1930年代後半の戦前からそうじゃないのかなと・・・ それが世界恐慌で鮮明になった。 つまり昔から我が日本は狭い島国で国内だけの商いでは消費に限界があり発展できないし, 鉱物資源にも乏しく外国に依存するしかないという,小学校で教わるこの国の事情です。 それゆえあの『15年戦争』に突き進む結果となったわけですからね・・・ ようするに我が国,日本はもともとスタート当初より,金銭面ではビンボー所帯なわけですよね。 それに『中流』という言葉はメディアが作り上げたもの,本質は『平均的ビンボー』という事だと思います。 ですから,一部の富裕層以外の多くの国民も同じ事で, もともとビンボー国民なのだから世界で稼げるように『賢くなるか特殊技術を持つしかない』のでは? つまり,マスコミなんかが言う,アジア唯一の先進国だの世界第2位の経済大国だのって言葉を半分くらいの 気持ちで聞いて,まず自分(自国)の技術なり,サービス,特殊能力そして人間性をひたすら磨くしかないので はないのではないでしょうか。(あとそれを上手に世界にアナウンスしていく要領もね・・・) 私は綺麗ごとを言うのは大嫌いですが,金融立国などと言って 『アメリカの算数オタクがこしらえた妙な金融商品』で予想以上に火傷をした投資家の数が多かった。 というのが今回の不況の原因なのではないでしょうか? (サブプライムロ−ンの焦げつきだけに火傷というオチ・・・座布団一枚!?) でも本質は,楽して稼ぎたい。額に汗したり苦労して稼でいるヤツより自分は偉い人間と思われたい。 という人間の深かぁ〜い欲望なのかもしれません。 そこへいきますと土地家屋調査士は100%内需ですから(笑)ん〜今年はどうでしょうか・・・ しかし外需で稼いだ人や企業が土地を買ってくれませんと不動産業界もなかなか元気になりませんので, やはり金融立国なんて虚業には目もくれず,比類のないすぐれた技術,世界に通用するサービスを研究して 原点に立ち戻って自分をさらに研鑚して,一人一人がこの国を盛り上げていく機運を作くるしか不況脱出する 方法はないのかもしれません。 私も新しい技術の研究にまた自己破産しないように(笑)そして無借金で一年過せるように,創業17年目も 努力していきたいと思っています。 ↑お客様からいただいた『オモト』赤い実が新年からとても縁起が良いでしょ? |
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■平成21年1月30日 雑感 ブログ版の『所長のひとりごと』にも記しましたが,東京土地家屋調査士会内の法令研委員の任期満了が 近づき,最終答申の収集作業を先日行ってまいりました。 なんとか私以外の(笑)優秀な先生方のおかげで,まとまりそうで正直『安堵』しております。 私も4年前に縁あって研修委員の一員をさせていただいてから,とても貴重な体験をさせていただき, 支部単位ではなかなか聞けない情報や,他支部のそうそうたる『論客』の先生方との出会い,と議論は とても勉強になりました。 お世話になった先生方にはこの場を借りて重ねて御礼申し上げます。 |
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□平成21年4月2日 法務局で春らしい出来事 皆様久々のアップです。 どうしてもブログの方が楽なので『本音版』が最近おっくうになっている所長です。 いよいよ新年度に入りました。平成21年度はどんな事業年度になるのでしょうか。。 さてそんな折も折,先日法務局で春らしい光景にハッとした事があったので,ブツブツとひとりごとを。。。 それは,おそらく司法書士事務所あるいは不動産か金融関係の会社員なのかもしれませんが, 法務局で登記事項証明書やら公図の取り方を先輩社員が新入社員に教えている光景に出くわしました。 この時期良くある光景ですよね。 こんな場面に遭遇すると,私は「この先輩どんなレクチャーするのかな。」とそしらぬ顔して申請書を書きながら 『ダンボのような耳』で近くで聴いてたりしています。(←嫌な奴っちゃなぁ〜) だって,大抵2年くらい上の男性上司に新入社員の若い女性社員なので, 従順な受け答えが『萌ぇ〜』でついつい気になってしまって・・・(まったく悪趣味な『おやぢ』ですねぇホント) 先輩社員「はい,申請書はここね,ここに地番を書いてネ,それで住所と地番は違いますから注意してね。 はい・・・書けましたね,そうしたらあそこの印紙売り場に行って登記印紙を買ってきて下さいね。 収入印紙じゃありませんよ」 新入社員「あっ。。ハイッ!」 といって買いに行き,足早に戻ってきました。 手には登記印紙が数枚と,おそらく一万円札で買ったのでしょう,五千円札が1枚と千円札が数枚。。。 それを見た先ほどの先輩社員がピシャリと一言。 「あのぉ○○さんネ・・・法務局内で裸でお金を持って歩くのはやめて下さいね」 「えっ!?あっ,はいっ,すいません。。」 私はこの一言に衝撃を受けてしまったのでした。 (えっ?そっ。。そうなの?法務局内ではそれが常識なの!?)とね。 後でよくよく考えて見たのですが,もし司法書士事務所だったら,たしかに登録免許税の額も土地家屋調査士 とは比較にならないし,見た目も悪いし犯罪に遭う可能性もあるかもなぁ。と思いましたね。 やるじゃんこの先輩社員もしくは所員さん。 (でもまぁ新人さんも「先輩をお待たせしてはいけない」とあせっていたと思いますけれどもネ) そんな事もあり,毎年この時期には 『人生の中で新入社員としての教育期間は一度しかなく極めて短い』 という事を再認識するのである。 例えば名刺の出し方やら来客へのお茶の出し方ひとつとってみても,この時期に学んでおかないと, その後周囲から違和感をもたれても,なかなか忠告はしてもらえないものですよね。 こんな事からこの時期はどうしても,耳ダンボになってしまう春の所長なのであった。 (新社会人の方耳ダンボ所長にご注意下さい。 法務局であなたの近くで音を拾いながら申請書を書いているかもしれませんぞォ〜) おしまい。。。 |
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□平成21年5月1日 事務所の広報戦略?レトロ作業車 トートツですが,今回事務所の広告手段として,我が事務所のレトロ作業車を試験的に活用する事にしました。 このカタカナの『ムラオカ測量登記事務所』の文字がなんともレトロチックでしょう? 書体のデザインは10年来のお付合いのデザイナーさんにご協力をいただきました。
それにしても一体,自動車広告の宣伝効果は,実際にはいかほどなのだろうか・・・映画『三丁目夕日』に登場 するミゼットのドア-に描かれていた『鈴木オート』のような古典的広告手段の費用対効果があるものなのか, 私はとても興味があったのですが,だれもデーターをもっていないだろうから,ならば俺が一丁やったるか! と開業当初からの『出たとこ勝負&やってみてナンボ』の精神でやってみました。(笑) 私は子供の頃から,このような誰もやらない実験をするのが大好きでして・・・ (実際は失敗ばかりで呆れられる場合がほとんどなのですがね・・・) 相も変わらず誰もやらない変な研究を繰り返す私なのでした。 まっこんな事務所ですが,スキル&クオリティー&熱意は何処にも負けないつもりで頑張りますので, どうぞサーベイヤーブランド『ムラオカ測量登記事務所』をよろしくお願いいたします。加えまして 地味ですがコツコツと不動産権利の明確化に寄与する 縁の下の力持ち・・・あなたの街の 我々『土地家屋調査士』を知って下さい。 よろしくお願いいたします。 若い人もベテランも国民のために日々頑張っております。 というわけで全国の土地家屋調査士さんの分も制度広報させていただきましたよ〜(^−^)vおしまい。。。 |
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□平成21年7月14日 『yahoo知恵袋』や『教えてgoo』に物申す! 最近ちょっと気になる事がある。一度ブログ版の『所長のひとりごと』でも紹介しましたが、最近インターネットの 『yahoo知恵袋』や『教えてgoo』といったサイトの回答についてである。 とりわけ『土地家屋調査士の報酬』について、とてもいい加減なものが目につきます。 ある回答には表題登記が10万円は高いから、小学5年程度の算数が出来れば素人でも簡単にできます。 自分でやれば1万円程度で済み、土地家屋調査士の報酬はボッタクリバーと変わりません」なんて回答し それが『ベストアンサー』だったりして本当に無責任だなぁ・・・と思います。 なんだか怒りよりも笑っちゃったけどね・・・多分土地家屋調査士に恨みでもある人のかな? もちろん、そういう難易度の低い種類の登記もあるかもしれないけれども、そもそも登記を依頼しておいて 後から『高い』という依頼者側にも問題があるのではないでしょうか? 私はこのような事が(人も)大嫌いですので、必ず事前に概算でもお見積額を提示しています。 以前、このサイトには『登記測量士?』という謎の資格者が分筆登記をしますだの、 『測量士会?』という実在しない団体で報酬額が定まっています。やら、 何一つ資料や現場も見ていないのに、『この金額はボッタクリです!』と断言する回答者もいたりで、 基本的に質問者にベストアンサーとされるのを考慮した、いい加減な回答を見かける事がたまにあります。。 本当に中途半端なアマチュア知識の『教え魔』には困ったものです。 もちろん、マトモな回答もあるにはあるのですが、人間とは悲しいもので正しい事を提示されていても、 自分に不利な内容からドンドン忘れていくんですよね。というより脳が情報を自動的に排除していく傾向が ある。何年も境界でもめている地主さんと話してみると、よくそういう傾向があります。 自分に不利な事はよく覚えていないし、紛争開始当時からのいきさつや争点整理がなされていない事が多い のです。人情的には理解できるのですが・・・ ですから、どうぞ皆様、報酬に関する事は匿名の無資格のアマチュアの方に相談せず、 つまり・・ サイトに顔を公開するリスクをしょっている=生活かかっている(笑)=本物の専門家 にキチッと相談する事をお勧めします。 匿名の『yahoo知恵袋』や『教えてgoo』の回答者は責任とってくれませんよ。 政治家やサムライ業を含めた専門家は責任とるために報酬もらっていると思うのですが・・・ これは完全な私見です。選ぶのはアナタです。おしまい・・・ |
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□平成21年8月3日 祝40000アクセス突破雑感『お見積は無料です?』 いつもこのコーナーではアクセス数が10000を迎える度に本音のディープな話題を提供してまいりました。 過去の『記念雑感』は・・・ @ 20000アクセス記念の時は『下請測量』について A 30000アクセス記念は土地家屋調査士の世襲について でしたが,今回は何度かこのコーナーでとりあげましたけれど,登記測量の見積についてです。 昨今,同業他者のサイトでは登記測量費の無料見積のオンパレードですが, 実は最近私のサイトでは先日来『無料見積』のサービスを見合わせております。 理由は最初からある程度は覚悟はしていましたが,私の見積書を持って他の事務所へ渡り歩く人が, ここ数ヶ月で目に付くようなったからです。 まぁ,少しでも安くという消費者の気持ちもわからなくもないのですが, だけどこれって,土地家屋調査士業界全体のためには,よろしくない傾向ではあるまいか・・・ こういう『アイミツ』を一般客に平然とやられる事が日常化するようでは,明るい未来が見えないぜよ・・・ 調査士の業務は,アメリカの生保や金融商品と異なり価格競争原理に馴染まない職種ではないか? まぁ・・・私ひとりがこんな事考えても仕方がないのですけれどもね。 元々『性悪説系』の所長が今更,何青くさい話をしているの?・・・と笑われるかもしれませんが・・・ それと,もしかしたらコレ幸いと数万円ダウンでちゃっかり『落札?』する先生も以外と多いという事なのかも しれません。って・・・今モニターの前でニタニタしている先生・・・あれっ!?実はそうなんですかぁ?・・・ よわったなぁ・・(笑) という訳で私が見積した物件をその後誰が,いくらで受託したかキッチリと追跡調査をしてたりして・・・ 調べるのは意外と簡単です。落札事務所のデーターをしっかりとって, 『私設・へぇ〜そういう先生だったのねリスト』にして永久保存したいと思います・・・びっくりです。。。 まっ,その方はお仕事になったのですから,そのくらいは覚悟していただきませんとねぇ〜なんてね ハイ!ここ笑うトコです ただ,これからは『概算見積』という事で金額に幅をもたせた口答見積で対応していこうと思っています。 ですから『見積書』が書面で欲しい方は,無料見積を行っている他様の事務所にお問合せいただくか。 『yahoo知恵袋』や『教えてgoo』等のサイトで,時間に余裕のあるやさしい先生方か匿名セミプロの『教え魔』の 方から,情報をとって精査していただければ良いのかも,なんて考えています。まっ頑張ってくださいな。 それとなぜか最近,判断基準がアケスケに『金額』という人達とは縁を持たない方が良いというか, 『距離をおきたいなぁ』と思いはじめましたのも事実です。 だってバーゲンハンターの方の仕事すると,同類のケチな人達ばかりに囲まれる人生になるような気がして・・・ そういう姿勢をつらぬいたおかげで,現在ネットを通して知り合ったお客様達が固定客となっていただき, たいへん良い関係が築けております。 不思議なもので業務以外の会合やプライベートでも最近そうなんですね。 ですから『アイミツ』の交渉材料として使用される可能性が高い,『一見様』にたいしましては, 申し訳ありませんが見積書作成の一律無料サービスは一旦廃止としは,ここしばらくの間は物件ごとに, 私の方で個別対応させていただき,かわって有料とさせていただきます。 もちろん概算の口答見積および登記測量手続きに関する基本的なご相談は今後も無料ですので, どうぞお気軽に・・・ ただし固定のお客様あるいは過去に取引歴のある方のみ,見積書を今後も無料で作成いたします。 つまり一度も顔を会わせた事もない人の見積合わせの『指名業者』に土地家屋調査士は成り下がるべきでは ないのではなかろうか・・・と考えはじめたというご報告です。今までの自分を完全に棚にあげてますけどね (だってそんなにペコペコして仕事とって立会いでモンスター地主が出てきたらどうする?後で辛くないかぁ) よく考えれば役所の入札ですら現場説明会で見積に必要な資料一式は発注者側が無料で用意されますし, 入札結果も公示されますでしょ?まぁ税金を使っているという面もあるでしょうが・・・ これはある本の一節ですが お客様は神様だと思いますか?いいえお客様は神様なんかじゃありません。 実は故三波春夫さんは最初「お客さんの中に神様がいっぱい座っている」と言ったんだそうです。 つまりお客様とは『説得』でも『懇願』でもなく『交渉』であり対等な関係ではないでしょうか? お客様に対する感謝の気持ちはとても大切な事ですが,「ははぁ〜」と崇め奉る存在ではないのです。 そういう本音が言えるほど,固定のお客様に支えられる事務所に成長させていただいたのかもしれませんが。 このサイトのようにリスク覚悟でスバリ本当の事を語る人と,ニコニコ低姿勢でもタテマエしか言わない人と。 自分が依頼者だったらどちらがビジネスパートナーとして好感がもてるか・・・と 自問自答した結果というわけです。 ところで余談ですが,だいたい約一年間で10000アクセスなんですね。これってすごいのかなぁ? おしまい・・・ |
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□平成21年10月26日 マイブーム『加治隆介の議』について どうもみなさんご無沙汰しています。 いやぁ〜前回の更新から,早くも約三ヶ月が経過しているとは・・・ どうしてもヴログの方が更新しやすくて,ついついこちらの本音版『所長のひとりごと』の方が遅れがちに なりますね。とは言うものの,トラックバックやら,コメントが入れられない,こちらの方が思い切った事が書けて ,内容によっては正直気楽です。 さてさて,今年もあと3ヶ月を切りましたね,今年は『100年に一度の不景気』とやらで,我が土地家屋調査士の 業界も売上面で,かなり前年割れしている事務所が多いようです。 ご他聞にもれず,我が事務所も前年度割れの様相を呈してきております。がっ・・・ 何とか僅かな売上減にとどまりそうで,絶対経営防衛線の売上高は11月末で辛くも何とか確保できたかも ・・・というカンジです。 (念のため言っておきますが,事務所の維持経費の『基礎代謝』が低いので,そんなに儲けていませんよ) ところで最近,本当に同業他社(者)の土地家屋調査士事務所サイトやヴログが昨年から,かなり増えてきま したネ。私は,このホームページを立ち上げて約5年になりますけれども,当時と比べると,だいたい倍以上に 増えたんじゃないでしょうか。 そんな訳で,最近では,私もよく他の土地家屋調査士の先生のブログを拝見させていたく機会が増えまして, 良い刺激になっています。 中には土地家屋調査士会(界)で懇意にさせてもらっている先生もいたりで,なんとも面白い世界感でもあり ます。 私は以前から色々なところで言っている事ですけれど,ブログで情報発信する場合,ターゲットとしては2つの ベクトルがあると思うんです。それは『外』と『内』あるいは『政』と『令』とも言うべきか・・・ わかりやすく言うと,私のヴログやこのひとりごと読み続けている方には業界内の人と,その対極たる一般の 依頼者,あるいは土地家屋調査士試験の受験者のお方といった,『2つのベクトル』の意味です。 これを書くと「でたぁ〜!また始まったよ!所長の『政・令論』がとお思いでしょうけどね(笑) 要するに,『政』とは政治的・一般国民といった,いわゆる『業界外側の人達』へのメッセージと 『令』とは広報的・同業者・土地家屋調査士といった,いわゆる『業界内側の人達』へのメッセージと いう事になります。さて,そこへ行くと自慢じゃないけれど,この『ひとりごとは』,内・外問わずに情報を発信し てきたのかもしれません。(私は大物調査士でも何でもないので,あくまでも独り言だけを・・だけどですがネ) さて,そこまで前置きをして,今回は昨今の政権交代にひっかけて,両ベクトル向けに,最近ちょっとした マイブームの紹介をしたいと思います。実は,私は最近ある漫画にハマッております。 それは,あの『課長 島耕作』の作者でもある弘兼憲史氏の作品『加治隆介の議』である。 私がこの作品に触れたのは,今から4年ほど前の葛飾区水元公園の現場近くのラーメン屋さんであった。 最初は,「おっ!こんな弘兼マンガもあるんだ・・・どれどれ・・」とばかりに,注文したラーメンが来るまでの間に ザット読んでみたのがきっかけだった。その時の印象はなんとも台詞が多く,小説のようなマンガだったので, (なんか疲れるマンガだなぁ)と思って大して気にもかけなかったのだが,最近の政局を見ていると,たしか あの漫画にも似た政局シーンがあったぞ・・・思い出したので,最近になって古本屋を探し回り,読みかえして 見たのがきっかけです。 実はこのマンガ,今から15年前の作品なのだ,つまり90年代前半の新党ブームの頃の政界がモチーフとなっ ており,今の政権交代とは少し違うので,多少違和感があるものの,日本の政界の根底脈々と流れている システムは本当に変わらないなと再確認させられる。やはり『まず』権力闘争ありきなんだよな。 私はこのマンガの主人公として登場する,上杉謙信のような清廉潔白な国会議員『加治隆介』が大好きだ。 私も,こんな崇高な理念をもち,誇りをもって政治家としての人生を歩めれば,どんなに幸せだろうとも思う。 しかしである・・・この加治隆介もいくら小選挙区を公認なしで当選した,いわば熱い政治家であったとしても, やはり世襲議員なのであって,後援会から「選挙資金は大丈夫ですか?」とたずねられて, 「今換金中です。一億ぐらいはなんとかなりそうだけど・・・」なんてセリフを言える,富裕層の人間なのである。 もちろん,理念も人格も,もちろん学歴もしっかりしている『スーパーマン』には間違いないのであろうが・・・ また加治隆介支持の急先鋒『鹿児島JC』の津坂理事長も,地元JC(青年会議所)の理事長ということは, やはり地元では,半端じゃない富裕層側の人間であろう。 つまり,いくら高邁な理想と,崇高な理念をもって世界平和に取り組む人格や一流大学卒業の学歴をもって しても,『並』の財力では(日本共産党さん以外)最終的にスタートラインにすらつけないのが日本の政界の 実態である。という現実が,嫌でもわかる”社会派政治漫画”が実は『加治隆介の議』なのである。 本人も作品の中で言っているが 『衣食足りて礼節を知る』やはり,見えない足切りは厳然と存在するのだ。 これは同じ作者ながら『課長島耕作』のように,サラリーマンに一縷の望みを与えるガス抜きのような, 甘い希望はまったくない作品とも言えるかもしれない だからというわけではないが,課長島耕作と違ってセックスシーンが極端に少ないですしね(笑) さてさて,ではナゼそんな政治漫画にハマッているのかというと,結局,加治隆介をもってしても最終的には, 人間一人ひとりの考えを変えてゆかなければ,国も時代も何も変わらないという結論になっているからだ。 もしそれが本質であったとすると,金もコネも学歴もないく,政治家とまったく無縁の人間が,この国のシステ ムあるいは,今不満に感じている自分の環境を少しでも良くしようと思ったら,気の遠くなるような作業だが, 地道に身近な人々から、考え方を変えてゆくしか方法はないのかもしれないなぁ・・・ という道筋が見えてきた気がしたのです。 つまり日々の自分の研鑽と啓蒙というか地道な布教あるいは宣伝活動とでもいうべきか・・・ まぁ何とも一見,宗教家のような切り口だが,一般ピーポー庶民の私には,それしかないんじゃないかなと・・ 正確には覚えていないがイチローもたしか,それに似たような事を言っていたような気がする。 ただ『単純な事を,気が遠くなるほどの積み重る事が,とてつもない大きな結果につながる』とかなんとか・・・ そんなわけで,最近この漫画にハマッたおかげで日々業務で接する隣接地主をはじめとする人達に対して, 地道に業界と自分の事務所の姿勢を示していくしかないんだなと,思うのであります。 この作品を読むとあくまでも漫画なので,全部が全部正しいわけでもないし,正しい事が勝利でも何でもない のだが,借金大国,我が日本はこのままでは破綻するという事※1,マスコミのいい加減さ,そして政治家 に文句 を言う前に,選んでいるの国民側にも問題があることを考えさせられる漫画でもある。 興味のある方はご一読してみてはいかがでしょうか。 ちなみに・・・ 実はこの作品は木村拓也主演で総理を演じたドラマ『チェンジ』によく似ている内容なのです。 私は芸能界にウトイので,誰がプロデュースしたのか知る由もないけど,私と同じ感性なのがちょっぴり嬉し かった。でも本当に15年も前から,政界はこの当時からあまり進歩していないような気がしますねぇ。 もう少しスピードアップしたいらいいのにね。 【オマケ】 一流大学卒の政治家をはじめ・官僚・今話題の日航をはじめとする上場企業経営陣・あるいは経済学者も 日本の景気浮揚のため色々やっているけど,関わっている『事業』全部赤字ですよね・・それも巨額の だったらうちの事務所の勝ちだね(笑)どーだーまいったかぁ〜カカカ・・・ でも我が国って,本当に学者と高級官僚が尊敬される国なのよね。 ペーパーテスト至上主義か・・・やはり頭脳明晰は北京原人の頃からの人類全体の憧れなのかな。 ※1 日本が再興するには1964年(昭和39年)の水準に都市地価を下げざるを得ない時代が来るでしょう 今は経済学者が一笑に付し誰も相手にしないでしょうが,その手しか方法が無いのでは? 日本の土地,いや都市部の土地は評価されすぎです・・・ おしまい・・・ |
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