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所長の独断と偏見による趣味、くだらない話、現場での
エピソードのご紹介等難しい事はヌキのコーナーです。

土地家屋調査士村岡事務所
バー






■平成20年11月24日 今年も残り一か月ですね

またまた,久々の更新となってしまいました。

今年も残り一月ですね,平成20年は私にとってはプライベートな面で忘れられない一年になりました。

良い年か悪い年かと聞かれれば『良い年』でしたね(まだ終わっていないからわからないけど・・・)

本来私の九紫火星の運勢は本命星が巽に回座する,一番良い年なんだけど,年頭にお世話になっている

先生に占なってもらったら・・・

「本来は良い年まわりなんだけど,障害が多くて思ったよりは成果が上がらない年になります。」

と言われていたのでした。結果的にそのとおりでした。ぴったしカンカン!!

事務所の商況としては前年の同じ時期に比べて,さほど変わっておりません。

まぁ,これだけ不況が報じられている中で,現状維持ならまぁ・・・オッケーなのかなと・・・

しかし,今年の初めはまさか自民党政権が年内一杯持つとは思わなかったですがね。

さて世の中はそろそろ年末モードで恒例の流行語大賞と今年の一文字発表が近づいてまいりました。

去年も見事に的中させたので,今年も一文字と流行語大賞をズバリ予想してみましょう。

今年の一文字はズバリ『恐』というのはいかがでしょう・・・
 
これは,世界恐慌の予兆を感じる『恐』や食品表示や毒入り餃子等の食の安全面で多くの国民が恐怖を

いだいた年の『恐』という事でカタイと思うけどなぁ・・・まぁ二年連続してあんまり良い字ではないけれども・・・

そして流行語大賞は・・・・『何も言えねぇ』だと思うけど・・・

                  「あなたとは違うんです」ってのも・・・ありかもしれませんね・・・

去年に続いて所長の連続予想的中なるか!?

次回の本音版ひとりごとで,今年の総括時には明らかになるでしょう。。。

それでは皆さん,あと一月事故に気を付けて今年を乗り切りましょう。







■平成20年9月6日 30000アクセス突破!ありがとうございます!

いやぁ〜久々の更新になってしまいました。あんまり久しぶりなので,アップのやり方忘れそうです・・・

おかげさまで,先日30000アクセスを突破いたしました。またネットからのご依頼もそこそこあり,その中には

固定客になっていただいた方もおりまして,日々我が『ウェブ事務所』へお越しいただける同業者を含むお客様

方には感謝の気持ちで一杯です。今後共日々研究,努力し業務にサイト構成に工夫し精励してまいります。

さてさて平成18年に20000アクセスを突破したときは『測量業の下請』について『本音』で語りましたが,

30000アクセスでは先日辞職を表明した自民党総裁と土地家屋調査士業界の共通する,ある事について、

考えてみたいと思います。

自民党の総裁=内閣総理大臣,これはまぁ・・・憲法を読んでいただければ「あぁそういう事なのか・・・」と

理解できるのですが,橋本龍太郎氏から一つだけ自民党が大きく変わったところがある。

橋本龍太郎→小渕恵三→森喜朗→小泉純一郎→安倍晋三→福田康夫,さてさて・・・この流れは何を指すか

お気づきの方もいらっしゃると思いますが,この首相全員『世襲議員』なんですよね。

かつての自民党は世襲にたいして,とても厳しい姿勢をとっていたのだが,これはどうしてだろうか・・・

私にも良くわからないのだが,一つだけ言えるのは,やはり何だかんだといいながら政治家は『良い職業』

という事なのではないでしょうか。『政治家は3日やったら辞められない』というのは事実でしょう。

それと自民党代議士の子供なら「絶対やっちゃいけない事は『門前の小僧習わぬ経読み』で,体に染み付いて

いるし、仮にもし暴走したとても,「元代議士のオヤジか兄貴,さらには地元の支援者に止めてもらうか」という

算段というか制御が効くという安心感なのかも・・・はぁ・・・なんともムラ社会的・・・

そっか,だから世襲でも田中真喜子さんは更迭されたのか・・・だってあのジャジャ馬だけはは止まりそうも

ないという感じがしますものね(笑)


さらに今年は大分県の教職員の採用試験でも現職教諭が,教育委員会に我が子の合格の便宜を図ってもらう

目的で金品を渡す事件も発覚した。これも我が子を教師にする『世襲教師』を目論んだ事件だ。

「教師は日々時間が無くてタイヘンなんです」と言ったって,結局あなた方これじゃないですか・・・

やっぱり魅力なんでしょ?公務員という立場が・・・そしてその退職金が・・・というイジワルな批判をする人も

出てくるでしょうね。(だけど,どういう訳か私の学生時代の旧友には教諭,教授,講師等が多い・・・)



さて,いよいよ土地家屋調査士ですけど,以外と世襲土地家屋調査士は多い。

かく言う私も『一応』世襲土地家屋調査士という事になってしまうのだろう。

実体は『マイナス世襲の創業土地家屋調査士』だというのに・・・

ただ父親が土地家屋調査士というだけの理由で『ボンボン扱い』されるのは,ちょっぴり納得いかないところも

あるのですがね(笑)・・・

だって私の場合に限っては先代のクライアントなんて一人も継承していませんし,第一事務所も別々,支部も

これまた別々です。つまり土地家屋調査士としては,他人以上に他人なんですよ・・・

(でもまぁこれは仕方が無い,しかしひとつの職業を提示してくれた父に関しては,私は率直に感謝している。)


よく創業の土地家屋調査士の方に言われるのですが,世襲の土地家屋調査士は創業土地家屋調査士より,

かなり有利だと誤解されているところがあると思いますね。(かえって,ややこしかったりするのに・・・)

政治家の世襲でもよく『三バン』なんて言うでしょ。

つまり『@地盤A看板B鞄』ってヤツね・・・・

@地元の固定客が継承できて営業の必要が無くて良い。

A事務所がすでにあるし高額な測量機材やCADソフトがそのまま使えるから有利。

B先代の調査士さんは「高度経済成長」「列島改造論」「バブル」等のいわば『調査士黄金時代』であり,
  資金的に内部留保がある。売上低迷でも『○△事務所銀行』が存在するから良いね・・・
  
しかし,これらは個人差がかなりあると思うんですよ。私の経験からひとつひとつ考察してみますと・・・

@地盤→地元の固定客が継承できて営業の必要が無くて良い。
  
 フッフッ・・・甘いな・・・実はこれビミョーなんですよ。
 この職業は土地家屋調査士個人のキャラに『お客・ファン』がつくものなのでして,
 オヤジのファンがそのまま二代目に継承するとは限らないんですヨ。本当に!
 これは経験者しか理解できないかもしれないけれど・・・
 逆に私のクライアントはオヤジと組んだら一発でNGだと容易に想像がつきます。
 そんなもんですよ。もちろん例外もあるけれど・・・

A看板→事務所がすでにあるから有利。高額な測量機材やCADソフト等
      初期投資が抑えられる


 これはまぁそうかも・・・否定はしません。だけどね一生使える機材なんて無いし,みんなリースとかですから
 実は創業も世襲そんなに変わりません。かえって好きなメーカの器材を,しがらみのない測機屋さんから
 チョイスできる創業調査士さんの方が有利な場合もあったりして・・・
 
 それと事務所がすでにある…確かにネ・・・『ある人はねっ!』だけど,引き換えにそこにはオヤジの頃から
 の古参補助者『鬼准尉・鬼軍曹』付きという事もお忘れなく。
 「おい!幹部候補生あがりの初年兵!おめぇが鼻タレ坊主の頃から俺はオヤジと測量やってきたんだ!」
 とすごまれたりして・・・・ここは関東軍か・・・

B鞄→先代の土地家屋調査士さんは(中略)資金的に内部留保がある

 ホント内部留保は,ある事務所にはあるもので・・・

 ある二代目との会話
 リッチ二代目さん 「あ〜今月入金キツイな〜と思うときあるじゃん,そんな時は○○事務所銀行で補助者の
              給料だけはなんとかしてさ・・・」

 私(ボンビー二代目) 「へぇ〜ふーん・・・そうなんだ・・・(くっ・・・あんだとぉー!!!)」

 「いーなぁー!クヌヤロー!でも・・・正直・・・うらやましぃ」


 こんな事同じ世襲でも,私にはまったく縁が無い異次元の話なんですよ!!!!
 なんたってボンビー事務所の場合はマイナス世襲ですからね・・・あぁなんか気が滅入ってきた・・・

 結局@〜Bすべて先代の事務所の状態で同じ世襲でも差が大きいと思います。
 @が特に差が出ますね。よって顧客の継承が上手くいけば,そこそこ良い職業だとは思います。

 そう考えてみると世襲調査士がある一定数存在する事は,この業界の良さを映し出しているとも言えるの
 かもしれません。だってそんなに嫌な職業なら子供に継がせようとは思わないでしょ?
 
 話はちょっと飛ぶのですが,私も最近,支部や会の委員等の機会が年と共に増えてまいりますと意外と
 世襲調査士さんが多いんですよね。お会いして情報交換する機会が増えてまいりますと,なんとなく,
 ご紹介される前からシンパシーを感じるんですよね・・あれはなんだろうか・・

 まっ,支部や会のお役に付いている方は総じて業界に対して熱意がある方多いですから,親がお世話に
 なった,あるいは先代が築いてきた業界を発展させたいという気持ちが深いところにあるのかもしれません。
 
 それと・・・息子が役員になって暴走した時にオヤジに止めてもらうから・・・これが一番の理由だったりして・・・

 あれっ!?なんだそれじゃ自民党と同じじゃん・・・おあとがよろしいようで・・・









■平成20年7月9日 基準点測量研修と日本史の試験勉強との共通点

久しぶりに『ウェブ版の所長のひとりごと』の更新となりました。

いやはや・・・一カ月以上更新しないとは,やはりブログの方がアップが楽なのでついつい・・・・・

ブログ版がテレビならウェブ版はラジオってとこですかね。

先週の日曜日,私の所属する土地家屋調査士会田無支部の親睦企画でプロ野球観戦に行ってきました。

場所は近くの西武球場,カードは『西武対楽天』,ちなみに私はあの「バッカじゃなかろかルンバ♪」

野村監督の『陰』部分に自分とシンパシーを感じるので,楽天応援のため観戦させていただきました。

結果は楽天が西武に逆転勝ち,1位の老舗強豪チームを,新規参入の歴史の浅い弱小チームが逆転できて,

あ〜スッキリした。

西武・楽天戦


さて今回『も』業界ネタなので,一般の方には理解できないかもしれませんが,最後まで読んでいただければ

幸いです。

ブログ版『ひとりごと』でもチラッと書きましたが,最近は地球の緯度経度を平面化し数値で表現可能な基準点

測量の技術を登記用の地積測量図に反映させて地震等の災害復旧,国土開発,リアルタイムの地理情報シ

ステムへの寄与を促進する法改正の趨勢にあり,我が土地家屋調査士業界もこの方面の技術研修が活発化

しています。活発というよりカオス状態なのかも知れません。しかし法改正された以上それにのっとった測量

技術を身に付けるのが急務であったので,ここ数年,さすがに勉強嫌いな私も,時間が許す限り,業界内外問

わず基準点技術研修等に積極的に参加するように心がけてまいりました。

このコーナーをご覧の,特に同業者の方は『基準点測量は土地家屋調査士に本当に必要なのか?』

私が大上段に構えてブッタ斬るのを楽しみにしている方もいらっしゃるかもしれませんが(笑)

そんな事言うほど私自身が,この方面に精通しておりませんので,今回は素人目線で素直に基準点測量等の

研修に参加してみて私自身が感じた事を本音版らしい『ひとりごと』でブツブツと吐露してみたいと思います。

(私は研修会を絶対見た目や上っ面だけでは判断しません。実際に研修に参加してみての感想です。)


さてさて・・・いきなりでトートツなのですが・・・

基準点測量の研修って『日本史』の試験勉強に似てません?

私が思うのに学生時代の日本史が苦手な人が『スランプ』に陥りやすい学問だとつくづく思うのだ。

例えば「よーっし基準点測量の勉強するぞぉ!」と気合を入れて最初に教わる事と言えば。

まず概論からですよね,ジオイド高・・・準拠楕円体・・・楕円体高・・・GRS80・・・地球を楕円体とイメージする

そして次に補正の種類,気象補正・・・傾斜補正・・・投影補正・・・両差・・・縮尺補正・・・平面直角座標系・・・

ガウスクリューゲル・・・ドイツの数学者・・・

このガウスの偉大さや補正計算を『肴』に酒を飲んでいる人達の存在を知る←ここ笑うトコね・・・

次に測量術・・観測要素・・・たて・・よこ偏心について・・直接水準・間接水準・・・現場での観測・・・対回観測・・・

手簿・記簿・・・記簿は測量人が知恵を搾った『発明品』ある事を理解する・・・公共測量作業規定を知る・・・

等級知る・・・その根拠検証してみる・・・

三角点,1級〜4級基準点,図根点,多角点,補助多角点,節点,交点,・・・目がテン・・・良くわかんねぇ〜

次にフィールド・・・単路線・・・結合多角・・閉合多角・・・網平均と厳密って何がどう厳密なんだよ・・・

なんだよこの観測方程式つ〜のは・・・テーラー展開?・・・テーラーって何,洋服屋さん?講師の人も

本当に解ってのかしらね?えっ?なに作業規定ではパソコンを用いろと書いてあるから覚える必要ない?

なんだよ必死ノートに写して損したなぁ・・・えっ今度は簡易網・・・厳密と何がどう違うのかな・・・

結局『何が良くて何が悪いんだよぉ教えてくれぇ〜』とまぁ研修に参加している側とすると,このように

あちこち頭をブツけながらも,ぼんやり輪郭を掴んでステップアップしてゆくしかないのでしょう。

先ほど私が日本史の試験勉強に似ていると申し上げたのは,このジオイド高や準拠楕円体等の『概論』と

いう箇所,これって日本史の試験勉強の進捗状況に例えると,

スバリ『縄文時代や飛鳥時代』なのではあるまいか?って事なのです。

つまり塾を変えて講義を受けても,どこも新石器時代から始まるカリキュラムでは,同じ事を何度も教わる事に

なるので,縄文時代はやたら詳しくなっても,奈良・平安時代では時間が無くマキが入りスピードアップして完全

に迷子になっちゃう・・・結局「よくわからないナァ・・・」となってしまう傾向があるような気がするのです。。

縄文式土器と弥生式土器のどっちが古いかなんて何度も教わるので,そこだけ完全理解しても本,試験に

出題されないから,実際の試験では結果に反映されずいつも赤点になってしまう=実務に反映できない。

正直言うと本番(実務)で点数が稼げる,鎌倉・室町・安土桃山・江戸時代を覚えたい!

こんな,『もどかしさ』を覚えた受講生の方は意外と多いのではないでしょうか?

もちろん「基礎を正確理解する事が大切だ」というの趣旨は不勉強の私でも良くわかっているつもりですが,

ただ,それに平行して少しずつでも,実戦的に精度が上昇する選点方法や現地の観測要素を提示し

『ここをこう測る』的な事例を講師一緒になって,いじくりまわして議論する・・・

こんな研修が望まれてきているのかもしれませんね。

そんな私ですが,これからも研修に参加していくつもりです・・・講師の方よろしくお願い申し上げます。

えっ?じゃあ所長は日本史に例えると今現在どこまで理解できているかって?う〜ん・・・


やっぱり『大化の改新』の中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)とか・・・えっとえっと・・・

中臣鎌足(なかとみのかまたり)あたりをウロウロしてます。ダメですか?これでは・・・やっぱり・・・





   ☆測量士と土地家屋調査士の違いについての話はココ

■平成20年5月2日 測量士と土地家屋調査士論→(隼は陸軍機,ゼロ戦は海軍機)

世間はゴールデンウイークですが,私はこの休みを利用してサイトの過去のアクセスログ検証をしました。

その結果,私のホームページへの検索キーワード1位は『測量価格』と価格・報酬に関するものでした。

正直「やっぱりな・・・」と思いました。依頼者も同業者も皆さん報酬額相場が気になるのでしょうか。

 しかし2位は僅差で,なんと『土地家屋調査士と測量士の違い』なんです。意外でしょ?

ホームページ公開を検討されている同業の方も参考にして下されば幸いです。

 測量士と土地家屋調査士の違いについての原則論等は,私よりずっと勉強されている他のサイトがあります

のでそちらをご覧いただくとして,

 今回はこれを土地家屋調査士の『現場の立場』から説明するのに良く似た話があったので紹介したいと

思います。

それは私が外でお酒を飲んだ時,ほろ酔い加減で必ず立寄るコンビ二で罠とは知りながらもついつい買って

しまう,いわゆる『ワンコイン新書』の一冊『太平洋戦争がよくわかる本』の一節にあった。

題して『隼(はやぶさ)は陸軍機,零戦(ゼロ戦)は海軍機』というもの。

 実は戦前の旧日本軍には空軍という組織は存在しない。

当時の日本の空の防衛は陸軍航空隊と海軍航空隊の二組織で編成されて全ての任務にあたっていた。

防衛の要となる主力戦闘機では有名なところで,『隼(はやぶさ)』と『ゼロ戦(れいせん)』でこの二機だけは

中高年の方はご存知の方も多いと思います。

この双方の戦闘機・・・どちらも同じ『日の丸をつけた戦闘機』なのだから,

アメリカやイギリスあるいは中国等の敵機と戦闘する役割に変わりありません。

しかしながら,双方には決定的な違いがあった。

それは想定されている戦場・役割による『所属』の違いである。

つまり・・・

陸軍航空隊の戦闘機であり,ゼロ戦海軍航空隊の戦闘機であるという事,

それを,測量士と土地家屋調査士に例えると・・・

測量士国土交通省の国家資格者

土地家屋調査士法務省の国家資格者
という事なのです。

 ところでこのような組織を頭に入れたうえで考えてみると,日本がアメリカと戦争した時に有名な航空基地

といえば『ラバウル』というのは誰でも一度は耳にした事があると思います。

先輩諸兄がカラオケで歌う「さぁ〜らぁ〜ば♪ラバウルよぉ〜♪」のあの『ラバウル小唄』の基地である。

さてこのラバウル航空隊,これは海軍航空隊かそれとも陸軍航空隊なのか?

正解は海軍航空隊つまりゼロ戦隊の基地なのだが,実は一時,陸軍航空隊も進出した事があるという。

しかし・・・ほとんど実戦には参加しなかった。というより出来なかったらしい。

                     何ゆえか?

それは空中戦はともかくとして陸軍機は洋上に浮かぶ艦船攻撃の訓練をやった事がなかったからである。

よって陸軍機は数千メートル上空からどれが戦艦やら空母やら判断する事もできないのであった。

そもそも,陸軍の関心はもっぱら中国大陸なのであって,どこにも陸地が見えない洋上を飛行する事など大陸

では,まったく必要とされないし,大陸上空なら目測目標がいくつもあるが,海軍の洋上飛行のように天測飛行

や速度や風速などを計算しながら飛行方法はまったく必要がなかったため,教育カリキュラムすら無かったの

である。

だから陸軍機はソロモン海域は『島伝い』には飛行できても,日本本土から遠く離れた離島のラバウル基地に

は,進出するのさえ難しかったという。

   まさにこれは『測量士』と『土地家屋調査士』の世界感の違いと酷似していないだろうか。

 素で考えれば土地家屋調査士も測量士も同じ『測量』をしている,隼とゼロ戦と同じ『空中戦』をしているわけ

です。しかしながら,土地家屋調査士の『測量』は,登記名義人たる他人すなわち個人の依頼を受けて

筆界確認やそれに付随する隣接地所有者もしくは申請人等の本人確認を土地家屋調査士自身で実施するの

がベースになっており,それをふまえて『測量』を行い,筆界創設たる分筆登記等に必要な地積測量図を作成

するのが主たる職務である。


 一方の測量士の行う『測量』は,一般的に

国や都市区町村が費用の一部もしくは全部を負担し発注する測量,つまり公共からの依頼を受ける

公共測量
の測量計画機関監督員の指示による測量実施者にとどまる。(民間発注の例外もありますが)

よって筆界確認をした経験がない測量士もいてもまったく不思議ではないし,むしろそれは測量士の本来の

仕事ではない。つまり先ほどの例でいえば陸軍機の洋上飛行と同じで原則『その必要がない』という事である。

 ただ市区町村等が発注している用地測量等で内容により境界確認をする側面もあるので,境界確定測量の

実務に精通している測量士の方は数多く存在しているのは事実です。

 しかし境界等の確認をしているは原則としてあくまでも市区町村等公共測量発注側の『監督員』が確認を

行っているものであって『測量士』が単独で行っているのではありません。

つまり測量士は公共測量計画機関の測量計画どおりに,いかに測量を実施をしていくかが本分なのですね。

これは測量士が土地家屋調査士より劣っているという事ではありません。

 実際,測量士という職業は境界測量のみにはとどまらないのです。

河川や下水道の流体の流量や速度,また標高等の高さを測量する水準測量,飛行機から写真撮影による

航空測量,あるいは深浅測量といって,河川や海岸の河床の高さを測量したりもするのです。

つまり測量士が活躍する『測量規模』『計画および処理能力』『業務範囲』は土地家屋調査士では到底

かなわない世界感があります。また測量士は独自に判断せず『仕様書』といういわば発注規則どおりに測量す

るのが原則の任務なのです。

ですから『この仕様書のとおりに,期日にまで測量を完成させよ』という類の測量をやらせたら,彼らの右に

出る者はいないでしょう,当然土地家屋調査士よりも測量士の方が得意でしょうね。

(ただし土地家屋調査士は独自で法律判断が必要なので,期日という概念自体,無理なのです)

この辺がなんとも軍隊チックで,もともと測量士は陸軍参謀本部のものであった面影がなくもないのですがね・・

ただし土地境界の『測量』の専門家は土地家屋調査士であろうという事なのである。


 さて,以前このコーナーでも司法書士が測量士を監督すれば表示の登記の受託も可能になるというような,

土地家屋調査士不要論『土地家屋調査士終末説』的な会報記事をとりあげましたけれども,ことほど左様に

我が土地家屋調査士には土地家屋調査士にしかできない『測量』を業務としている事を国民に浸透するように

真剣にアナウンスしていかなくてはなりませんし,国政にたいしても同じ測量をする国家資格者なのだから,

どちらにやらせても登記行政に支障は無いなどという,この『隼』と『ゼロ戦』の混成部隊的な安易な規制緩和

は机上の空論であって,一見とても有効に思えても,結局は有効ではなかったこの過去の『戦歴』を踏まえて,

よく検討,議論する必要があると思います。

私は隼戦闘隊にエールを贈りつつゼロ戦隊として頑張ります。お互い共存共栄でがんばりましょう!

(もちろん私も測量士として公共測量の現場で戦ってきたプライドは今でも熱く心に秘めております)


 さて話をもどすと,陸軍戦闘機『隼』については『加藤隼戦闘隊』という歌にもなっています。

これも先のラバウル小唄と同じくカラオケで良く歌われている曲ですけれども,陸軍戦闘機『隼』の精鋭部隊の

勇猛果敢な指揮官加藤隊長でも撃墜されてしまったのは,本来の戦場である得意な大陸上空ではなく,

遠く離れた南方戦線の『洋上』であった。ここから何かを学ばなくてはならないのではないだろうか・・・


【ところでっ】
加藤隼戦闘隊は私が子供頃はなんとアニメ『決断』で放映されていた。
いやはや・・・今では色々な諸問題もあり地上波ではおっかなくて,とても放映できないでしょうね・・・
(当時でもこのアニメは『戦争賛美』という事で物議をかもしていたらしいが・・・私は好きですけど・・・)
たまたま動画で見つけましたので期間限定で↓↓↓↓↓↓クリック

                  ↓コチラは『陸軍』航空隊『隼』の『加藤隼戦闘隊』の動画


            う〜ん・・・やはり今も昔もこの国はセクショナリズムの弊害のある国ですなぁ

                 ↓コチラは『海軍』航空隊『ゼロ戦』の『ラバウル航空隊』

                                  

ことほど左様に普通の人の目にはどっちも(測量士も土地家屋調査士も)同じに映るのでしょうね。







■平成20年4月21日 祝土地家屋調査士会館稼動

私も所属している東京土地家屋調査士会の会館『土地家屋調査士会館』が本日から始動です。

先日4月10日の落成記念行事は,一生に一度の事と思い私も出席させていただきました。

あえて『東京』の文字を付けず土地家屋調査士会館と命名されたその建物は,パッとした華やかさはない

ものの地味ながら力強く,『縁の下の力持ち』的な土地家屋調査士のイメージに会う外観でありました。


 この地を今後の土地家屋調査士業界のさらなる発展の本拠地にしていかなくてはなりませんな。

業界の発展と一口に言っても色々な考えを持った先生方がいらして,今後業界が何処に向うべきなのか,

土地家屋調査士の存在価値を会員・国民にどう示すか,今,変革続きの日本→その中の国家資格職業人→

そのまた一角の土地家屋調査士という構造の中で外からそれに内から(意味シン?)ご批判・ご指摘,

時には理不尽なバッシングを受けながらも,粛々と,かつ堂々と『政策』でそれを国民・会員に返していける,

そんな役員の方や事務局の方に是非この新会館で頑張ってほしいものです。

土地家屋調査士会館竣工記念祝賀会鏡開き






■平成20年3月4日 そろそろ『集客サイト』から変革の時期

トートツですが,本日私は満44回目の誕生日を迎え『ゾロメの中年』と相成りました。

正直もうこれ以上歳はとりたくないですね,実は34歳で留まっていたかった。

と言いつつ早10年ですよ。

さてこんなゾロメ中年となる一日前,昨日の讀賣新聞の社説でちょっと気になる事があったのでブツブツと・・

内容は「司法試験合格者 増加のスピードを緩めるな」というものでした。

要するに諸外国に比べて国民一人当りの弁護士数が少ないので,日本は弁護士の増員が急務である。

しかしながら,司法試験合格者を増やせば弁護士の就職難で,過当競争となり利益至上主義の弁護士が増え

るという指摘もあるものの,弁護士が依頼者のためのサービスを競い合うのは,むしろ競争によって弁護士の

選別が進み全体の質の向上につながるので司法試験の合格者を増やす事が急務だというのである。


う〜ん・・・国民一人当り弁護士数が何人だから・・・とか,文末の『全体の質』云々というくだりは,なんとも

データーを見て杓子定規に計算している官僚的な考え方で,どことなく無理がある説明だと感じませんか?

それに弁護士が『サービスを競い合う』って具体的にはどういう事なのでしょうか?

『早いですよ』ですか『安いよ』ですか?それとも『親切です』といったアプローチの『枝葉末節的』なサービスに

特化した弁護士さん達を国民が望んでいるという事なのでしょうかね。

この一見もっともらしい理屈で,ここ数年間,各資格士業も含む規制緩和が続いてきました。

んでっ・・規制緩和や競争原理で資格士業やその他の産業も全体の質が向上したのでしょうか?

姉歯事件やら旅行業者のツアーバス事故,JR福知山線事故,日航の不祥事等,枚挙にいとまがないと感じる

のは私だけでしょうかね?



元々,ニーズに答えられない,資本を投下できない事業所は規制緩和なんかしなくても自然淘汰される運命に

あったはずです。だって日本は資本主義なんでしょ(笑)

結局,規制緩和の本質は,リストラ等で会社を解雇された人達への雇用促進の一環だったのでは????

ベンチャー企業ブームもそれではないですか。

会社を辞めたら『資格でも』取ってベンチャー(冒険)しなさい。今なら規制緩和でチャンス到来!

資格取得の学費の一部も国から補助しますよ・・・みたいな・・・


さて話をもどして弁護士の総数不足を感じるのは,弁護士さん達の都市集中が一番の原因なのでは?

スバリ!弁護士さん達『も』都会が好きで地方に行きたくないんじゃないかな。

私は現職の弁護士さんが悪いと言っているのではありません。

弁護士さんに限らずどんな士業でも開業すれば利益を上げないと継続できませんし,

都会の方が色々な面でチャンスがあるのも事実です。

まぁ事件数の割りに弁護士さんの総数が不足しているのが現実ならば,一概に断言はできませんけれどね。


さてこの社説のとおり,ここ数年規制緩和の競争原理で各資格士業も価格・広告の自由化が続いてきました。

私もこんなサイトを公開しているくらいですから,その『急先鋒』に思われている方もいるかもしれませんが,

むしろ逆でして,昨今の規制緩和による価格競争・広告宣伝の自由化の『波』には安易に乗らない方が良い

と思っています。自由化になった報酬額が良いのか悪いのかわかりませんが,一定の価格基準は必要だと

思います。

価格を含む競争原理も一時は有効かもしれませんけれど,結局は業界全体がおかしくなってしまう。

一部の中国製品のようにね・・・おそらく,それが判明するのは20年後ぐらいでしょうがね・・・

価格安定化を売り手側の自浄能力に期待するなんてのは無理です!

だって相手が資本主義の社会で開業・廃業を繰り返す『同業者』のアメーバ−なのですから。

だけど,ただ傍観するだけではダメですよね。だからここで,ささやかに抵抗しているわけでして・・・

最終的には高い品質と独自の技術研鑚やアフターサービスを打ち出す『ブランド』の時代がやってくるでしょう。

よってこのサイトの存在も「開設当初の集客サイトから脱却しブランドアピールの時期にきているな」

と感じた誕生日の社説の雑感でした。20年先を楽しみに日々是前進!

事務所前のオモト近景

                  事務所の『縁起が良い』万年青(オモト)結実しました。








■2008.2.26 見積合わせ(アイミツ)考

いやぁ・・・昨日は2月分のお給料日でした。もう3月なのか・・・最近まで新年会モードだったのに・・・

今年も1/4に差し掛かるとは,本当に月日の経つのは早いものですね。

さて先日現場で測量している時,私の携帯電話に昔一緒に仕事をしていた土地家屋調査士の先生から電話

がありしばし雑談しました。

その先生のお得意先は不動産とはまったく関係の無い大手企業がほとんどなのですが,最近は5万円前後の

滅失登記でアイミツ(見積合わせ)させられたと言って半分飽きれてボヤいていました。

私は「へぇ〜」と答えながらも,(そこまで言われたら辞退してもいいんじゃないの?)と思ったのでした。

私はどうも仕事に人生道を求める傾向の強い男で,自分の付けた価格に何のためらいもなくアイミツを提示

してくる方とは『あっ・・・この方は私の人生には縁の無い人だ』と思ってしまうのです。

まぁ私と違ってこの先生は頭のキレる商売人の経営者の方だから,

(今回の依頼は担当者がアホなので仕方ないか・・・次の仕事で儲けるか)という考えなのか,

(じっくり担当者を説得したうえで「顔たててやるか」そしてバーターで次の物件をゲット?!)という考えかも

しれない,だけど程度の差にもよりますが,アイミツでディスカウントを迫る人が本当に『お得意様』なのかな。

「あのぉ・・こう・・・多少なんとか負かりませんか?」っていう人情的と違う『上から目線』なんですよね・・・



ところでこの前の突風の日曜日に東京都商工会青年部連合会40周年記念事業の行事の講演があり,

その講演の中の一節にあなたの『経営戦略』『フィールド』は

『ブルーオーシャンでの争い』と『レッドオーシャンでの争い』あなたはどちらを選びますか?

いう話があった。一言で言えば

安さを売りにする価格競争の血の海の『レッドオーシャン』か,

それとも個性を売りにする『ブルーオーシャン』の二者選択する必要がある。

という事だったのですが,私もホンネで語るこんな『特異な』コーナーを公開しているから

スバリ言わせてもらうと・・・

そんな経営コンサルタントや大学教授が言う二極論では事務所経営はうまくいかない。

しかし事務所の方針としてレッドオーシャン(低価格戦闘の海域)での『総力戦』の戦略は無理ですね。

裏面戦(情報戦)やゲリラ戦(新規客への突破口)での低価格戦略は一時は有効なので,まったくの否定は

しないけれど,個人事務所や零細企業に低価格戦略を続けられる体力など到底無理としか言いようがない。

よって二極論で『こっちにします』って単純な訳には行かないと思います。


さて,こんな持論の私に先日匿名でいきなり,土地の所在も明かさずだいたいの物件概要だけを羅列して,

「この土地の測量費の見積して下さい」というメールが届いたことがありました。

いわゆる『バーゲンハンター』さんですが,こういう方は少し境界確定測量や登記について勘違している所が

あるので,ちゃんと『啓蒙』してさしあげた方が他の土地家屋調査士のためにもなるし,本人のために良いかも

しれない・・・というわけで

「私共はあなたの部下や指名参加業者ではないので他をあたって下さい」とお断りしたのでした。


先日もネットで見積依頼された方も「他で見積取り寄せたら私の見積の明細の数量が違う」と質問がありました

素人の方はそう感じるの理解できるのですが,アケスケに『アイミツとって数量をチェックしています。』

と言うのもいかがなものでしょうかね・・・・

まぁアイミツで『安くしろ』よりはいいですが(私は絶対叩きあいはしませんしね)正直,ちょっと面食らって

しまったのでした。

勿論明細書は作成していますし,それを積上げて見積額があるわけで,開示してもに私はまったく困る事は

ありません。が,しかし明細書には設置する境界標の本数や難易度までカウントするくらい詳細なものです。

だから明細書って言うのですが・・・というわけで今回の質問は良い機会なので・・・

ここで『測量費の見積額』について考えてみましょう。

まず『素』のアタマで考えてみて下さい。私が法務局等で資料調査を終えて現地の下見をしたとしても・・・

@現地を測量する前に何本の既設境界標(すでに地中に埋っている境界標)の本数が『目視』でわかるで
 しょうか?本数がわからなければ難易度も不明となります。

A隣地も測量地も法務局に地積測量図が無い物件で境界点の点数が何点か把握できるでしょうか?
 もちろん物件によってはだいたいのカウントは可能ですが,数量は隣地の地積測量図や公図から
 数量を『予測』する事になります。

B測量もしていないのに地積が地積更正を要するほど公簿より少ないか多いのか判断できますか?
  隣地の地積測量図や官民土地境界図から『予測』するしかありません。
 
C官民境界と民々境界か同一点なら両方カウントして見積して良い事案の物件なのでしょうか?
  民々境界を決らないと官民境界も決らない物件・・・いわゆる三者の境界(物件によっては四者もある)
  それとも微妙に官民境界点からズレているのか・・・それは目視では到底判断できないのです。
 
D官民確定済みでも現地に設置してある境界標が正しい位置に設置されているのか目視だけでは不明。
  実は,道路工事等で動いる事がたまにある。間違って設置されていたら復元測量しなくてはなりません。

   実は『復元測量』については大変に奥が深いのです。
  例えば冒頭の例を反対に解釈した場合に工事によって『動いていなかった』場合は復元しなくて良いかと
  いうと実はそうでもないのです。なぜなら復元計算をした結果『動いていない』事が明らかになるわけで,
  これをどうカウントするかです。これはもう・・一般の方には大変説明が難しいのですが見解の相違の問題
  だと思います。

E隣地にどんな方がいらっしゃるか?経験上測量地に現住していない方(とくに法人名義の社宅・アパート等) は売却となると隣地所有者が非協力的な場合が多々あります。これらも難易度に関わってきます。
 着手してみないと周囲の『協力度』は解りません。

キチンと資料調査して現地を下見したとしても,ザッとこれだけの『見解の相違』で数量の違いがあるのです。

つまり作業してみなくては本当の難易度はわからないという事です。単純ですが実はこれが結論!

では,ひるがえって明細までコマコマとチェックするアイミツ大好きのバーゲンハンターさんに質問します。

もしこれらの数量が事前見積時の明細より実際の作業数量が増えていた場合,

当然あなた様は増額分の報酬額は支払っていただけるんですよねぇ?

まっ開業以来16年間事前見積から追加請求するような現場は一件もありませんけれどね・・・(^^)

でも他の事務所と『事前見積』の段階で数量や価格をご指摘される方には,こう対応したいのがホンネです。


最近はインターネットで測量のアイミツをするサイトもあるやに聞いています。

最低価格の設定も無く,『人は価格を値切っても良い成果品を提供してくれるはず』という,

いわゆる『性善説』のうえに成り立っている旧態依然とした役所の『入札』をネット化してるようなので,

別に私がどうこう言う筋合いではないけれど,『とにかく安いのが良い事務所』という価値観の方は,

それも良いかと思います。

 開業して間もない人や仕事が取れず依頼を渇望している事務所が,見つかる可能性が『ゼロ』では

無いのですから。

 それに他の事務所の成果品と比べる機会など素人の方には一生ありませんし,実際判断がつきませんから,

価格が安い=良い事務所という選択基準も『アリ』でしょう。

お寿司に例えてもスーパーのお惣菜コーナーのパック寿司から銀座の一流店の握り寿司までありますしね。

人それぞれに幸福論あり・・・もうこれ以上何も申しますまい・・・

でも時代がどんなに変わろうが,この職業は土地家屋調査士自身が隣接と地主との潤滑油になって

土地取引での『安心』を売っていく職業です。少なくとも私はそういうブランドでありたいものですね。



しかしこんなホンネを所長自身がネットで発信している事務所も無いと思いますが,このコーナーを覗きにきて,

ちょっと『ムッ』としているのディスカウント大好きなバーゲンハンターの方へ最後にひとこと!

私はアイミツとっても怒りません。(正直,面白くはありませんけれどね)だけどはっきり言って

測量代や登記費を値切ってもたかがしれてますし,むしろ損ですよ。

ならば土地の価格とか建物の価格,程度差こそあれ,相手がモチベーションを下げるほど値切らず,

なにか『オマケ』をつけてもらった方がお得ではないでしょうか。

あなた方ほど細かく分析するのが好きなら本質を見抜けるはずだと思います。それではさようなら





■2008.1.16 お互い気持ちよく業務をしたいものです。

早いものでもう1月も半分終わってしまった。こんな調子でどんどん過ぎていくんだろうなぁ・・・

さて今回は業界ネタでして一般の方にはわかりにくい内容かもしれませんけれど,

ご用とお急ぎで無い方は一緒に考えてみて下さい。


先日ある現場で別の土地家屋調査士事務所と同時に測量する機会がありました。

つまり私が測量を依頼された土地のお隣が同時に別の土地家屋調査士事務所に測量依頼したという事なの

ですが,私がその事務所より早く現場作業に着手していたので付近の測量データー(座標値)を持っていたため

境界立会の時,隣の土地測量を依頼した不動産会社の人に,

「自分の測量データー(座標値)を開示してもいいですヨ」という事を伝えておきました。

後日先方の土地家屋調査士事務所から電話があったのですが,「座標値をいただきたい」と連絡してきたのは

補助者の方でした。(この補助者の方はとっても感じが良い方でしたが)

しかし私はその事務所の先生とは一度もお話しした事はありません。

ここは意見が分かれるところでしょうが,データーをいただくのに補助者から電話一本でというのは,

いかがなものだろうか・・・別に電話でも構わないのだけれど,先生から一言挨拶があっても良いのでは

ないだろうか?


 私がこういう事に敏感なのは,開業して駆け出しの頃の『若気の至り』の苦い経験があるからかもしれない。

土地家屋調査士試験に合格して意気揚揚と開業して支部の行事にも参加するようになり,支部の方と連帯感

を感じるようになった頃,とある物件で同じ支部の先生の地積測量図が資料調査で出てきた事があった。

その先生とは直接話した事はなかったけれど,支部では『件数が多い先生』『売れっ子先生』で有名な方だった

からつい軽い気持ちで「あのお・・・同じ支部の・・ですがこの境界点のデータもらえませんか?」と直接電話した

事がある,その時のその先生の怖かった事!

「そんな前のデーターいちいち保管していられるか!ガチャン!」

この時は「なんだよ!この先生は!同じ支部なのに〜!」と思いましたが,今になってみるとこの先生の対応に

も多少問題はあるけれど(笑)私もデーターをもらうのに,ただ同じ支部という事だけで,礼を失していたのかも

しれないな・・・とちょっぴり反省もしております。


やはり座標値というのは測量成果を丸裸にされるような局面もあって,お渡しするなら事前に一言二言,計算者

の見解についてご説明したいものなのです。

そうでないと座標値はただの数字の羅列ですから,不特定多数の見解の違う方の眼前に同じ羅列数字を

タレ流されて行く,いわゆる『一人歩き』をはじめるわけでして,見る人見解の相違によって私の測量が

『間違い』『いい加減』に映ってしまう危険もあるという事なんですね。

 そのようなリスクは同じ土地家屋調査士なら理解できるはずではないだろうか。

さて,その補助者さんからの電話があったのと時を同じくして,数年前まで一緒に仕事をしていたK先生から

電話があり「昔測量してもらった資料あるかなぁ」という,「こんな忙しい時に資料探させて悪いから実費払うよ」

と言っていただけた。正直めんどくさかったけれど,私はその土地家屋調査士的配慮の気持ちが嬉しかった。

結局群馬の書庫まで行って探して複写するのに丸一日半以上かかったけれど,考えた挙句半日分だけの実費

だけをいただくことにした。宅配便で送ったらすぐに電話があり

「助りましたよ。ありがとうお金振り込んでおくから」の一言・・・

私は何もお金が欲しいと言っているのではない。『人の気持』ってこんなものではないかと言いたいのです。

ちなみに,データーを送った先ほどの事務所からは一週間経った今も「ありがとうございました」の一言も無い

とても寂しい気持ちになったが,人のフリ見て我がフリ直せ・・・良い勉強させていただきました。

お互い気持ちよく『土地家屋調査士』して良い成果を残したいものである。


ところで私の事務所ではやむを得ず先方からデーターを頂く場合は補助者から電話させる事はなく,

私から直接先方の先生にお願いをするようにしております。

 先般も私が境界確定測量をした物件を開発行為申請する場合も、売主側の顧問弁護士の先生本人から,

「先生の測量座標値を開示して良いと返答してかまいませんか」と事前に丁重に連絡がありました。


このように座標値の開示は『微妙なお願い事』という事を不動産業者の人でも以外と認識している方が少なく,

実にお気楽に数年前の測量データーでも「あのぉ・・おたくで測量しましたよねぇデーターいただけますう?」

と電話してくる豪傑?もいらっしゃいますので,それはたいへんなマナー違反という事でお気をつけいただけれ

ばと思います。なかには私のように怒鳴られるかもしれませんのでね・・・




■2008.1.4 新年あけましておめでとうございます。

皆様新年あけましておめでとうございます。

おかげさまで私の事務所は創業依頼16年目の新年を無事迎えることができました。

平成20年は12干の始まり年であり、占い好きの私からすると『子の一白の年』であります。

よって何か物事の始まりの年だと私自身は感じております。

 さて毎年,年末年始のこのコーナーでは去年一年の事務所の採点をしているのですが,

平成19年の点数は67点と採点いたしました。

 去年はホームページやご紹介,リピート依頼によって依頼数は増加いたしましたが、実測部隊のキャパが

原因による『ボトルネック現象』が起き,処理案件数は逆にマイナスになるという結果になりました。

クオリティーを保持するために事前の見積調査は所長の私がすべて直接現地確認するため,やむを得ない事

ではあるのですが,結果としてこのタイムラグが実測部隊のボトルネックになってブレーキをかけてしまう。

よって本年はこれらを是正するため補助者の増員と新補助者の教育にと,創業以来の重要な決断を迫られ

そうですが,事務所の第二創成期と考えて皆様のご要望にそえるよう頑張ります。


 ところで今年はどんな年になるのでしょうか,まず衆議院の解散で春までには選挙になるでしょう。

次にサブプライムローンの破綻と原油高のダブルパンチ,それに北京オリンピックといったところでしょうか。

 また業界での話題に目をむけてみると、最近やたら建築士兼業土地家屋調査士の先生方あるいは商工会等

の建築関係の仲間,地元の建築関係の人間から耳に入るのは建築確認申請にまつわる『悲鳴』である。

 素人の方は建築士だけの問題かとお考えになるかもしれませんが,実は給排水設備,電気設備,消防設備

etc・・・建築に関わる全ての業界に大影響を与えているようです。

ひとことで言うと一連の耐震強度偽装事件以来,役所ならびに民間の検査機関のチェックが必要以上に厳しく

なり,とくに設備関係の人達は材料の搬入時期や注文の変更等に追われ資金繰りが悪化している会社も多い

という,もうこれはまさしく『構造不況』であります。(構造不況解決に規制緩和したのがこの結果です)

このような事が土地家屋調査士業界にも起きない様に,今年も一年日々適切な『業務と報酬額』に向き合って

一年を過ごしたいと思っています。

 今年のお正月は家族で33年ぶりに東京タワーに行ってきました。まぁ・・・お金もそんなにかかりませんしね。

だけど東京タワーのお土産売り場ってオモシロイですよ。

外人さんをターゲットにしているかどうかは知りませんが,日本刀(もちろん模造刀)やら,どこで着るのか『侍』

『特攻』『突撃』『大日本帝国海軍』などとプリントしたTシャツ,それに水晶玉とか高級腕時計のロレックスに

似せた『ロークス』とか,うさん臭さ大爆発で大笑い!

だけど東京タワーと日本刀や水晶玉なんの関係があるんだろ?

しかもこの日本刀,価格は驚きの7000円なり・・・プライスレス・・・あっ違うか

だけど,この金額なら正直ちょっぴり欲しくなってしまった所長なのでした。

新年明けにこっそり一人で行って買ってこようかなぁ・・・

 結局,上の写真の『オッパッビーミルククッキー』は今年しか買えないだろうと思い買ってきました。

だけど,この商品も著作権とかクリアーしてるのかな?このうさん臭さ爆発の東京タワーのお土産売り場

『変なモン写真館』のファンの方は一見の価値ありですぞ!