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所長の独断と偏見による趣味、くだらない話、現場での
エピソードのご紹介等難しい事はヌキのコーナーです。

土地家屋調査士村岡事務所
バー


 所長のひとりごと『我が挑戦』(平成16年版)

■2004.7/2   土地家屋調査士という『商材』結局『安いか早いか』なのか・・・
           我が挑戦開始日
■2004.8/9   土地家屋調査士は同級生に説明しにくい職業?
■2004.8/16  測量費ってだいたいいくらかかるの?
■2004.8/20  価格戦争終結宣言
■2004.8/21  味の素スタジアム近くのもうひとつのドーム(FC東京と戦時中の掩体壕のはなし)
■2004.8/30  不動産関係8月はヒマ?
■2004.9/15  地元の測量はいいなぁ〜♪
■2004.9/26  『地元』について
■2004.10/2  原野商法について
■2004.11/7  境界立会考
■2004.11/17 小平商工会青年部
■2004.11/23 境界が「もめる」メンタル面を体験?
■2004.11/29 もしかしたら開業希望の方ですか?(土地家屋調査士受験中のはなし)
■2004.11/30 白バイに捕まっちゃった!
■2004.12/7  師走ですね
■2004.12/15 『顧客満足度』について考える



■2004.7/2 土地家屋調査士という『商材』


先日大手商社系建設資材会社の役員の方とお話する機会がありそこで

「調査士さんの測量とか登記っていう“商材”はインターネットでは難しいでしょう」と言われました。

「だってどこに頼んでも同じ成果だし結局早いか安いかでしょ」

「それとも他の事務所には無い特色があなたに出せますか?」

つまり特別差別化ができない“商材”の土地家屋調査士にインターネットは馴染まない
というご意見でした。
なるほど、という事はホームページで業務公開しても意味がないという事になってしまうのですが、
この考え方は依頼者に限らず資格士業の常識となっているようなるような気がします。
              でも本当にそうなのでしょうか?
私が手にした大手広告代理店の個人を対象にしたデータによると一度依頼した調査士さんへのリピート状況は31.4パーセントで、つまり半数以上前回とは違う調査士さんに頼んでいるそうです。
では、新しい調査士さんの探し方ベスト3は
1位 紹介、口コミ
2位 電話帳 
3位 ホームページ
となっており1位は紹介、口コミとなってますが、これは多分売却等を担当した不動産業者さんや、
相続関係の司法書士等の先生方がほとんどでしょうから仕方がないとしても、
ホームページで探す方がけっこういるのには驚きました。
そうゆう観点からを考えてみるとリピート率が高いと思っていた調査士業にも、インターネットの時代が少しずつ到来しつつある気がします。

そこで皆様に私を含め土地家屋調査士の事を少しでも知っていただくだけでも良い機会と思い、
このホームページを立ち上げてみた次第です。

最後に皆様のおとなりの土地の境界立会で、私を含め他の土地家屋調査士さんや測量士さんとお話をする機会があるかもしれません。
そんなとき、このページの内容がきっかけでその調査士さんと良いコミニュケーションを築いていけたら良いなと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ご相談をお待ちしております。
測量士・土地家屋調査士 村岡道修






■2004.8/9 土地家屋調査士は同級生に説明しにくい職業?


先日小学校の同窓会を開く事になり、前回の幹事であった私を含め、数人と国分寺のデニーズで

打合せ会を行うことになったのですが、打合せのあと自分の仕事の話題になり。

今度不動産のことで何かあったら相談してくれよ・・・とまで言ったはいいけど、

「どんな時に相談すればいいの?」と逆に聞かれて、

「だからぁ土地の一部を売ったりする場合。。分割する登記をしたりとかぁ・・・」あたふた

「建物を新築したときにぃ・・・・登記簿に登記するぅぅぅ・・・」あたふた
(う〜ん絶対に伝わってないな・・・)

少しお酒も入ってましたけれどこんな事があって少し反省しましたね。

たしかにわかりにくいにくい業界ですけれどもう簡潔にわかりやすいセールストークを開発しておくべきでしたね

同窓会までに仕上げとこうっと




■2004.8/16 測量費ってだいたいいくらかかるの?


先日測量代っていくらかかるの?とある会合で唐突に聞かれました。
当社のホームページにも価格の事例を提示しておりますが
確かに依頼する側からするとわかりにくいと思います。
私共には法務大臣認可の基準額というものがありますが、
これはあくまでも基準額であって、価格表ではありません。
現在は各事務所の「自由価格」になりつつあります。
私も去年まで「自由価格競争」に参加というか挑戦してまいりましたが、
やはり、品質は落とせませんので本年をもって「棄権」する事にしたのでした。
ですから「アイミツ」では「安くない」事務所になると思いますが、
それに見合ったプラスαのサービスを提供してまいります。
ご期待下さい

さて「測量」といっても土地と建物で内容が違うのですが、
土地で「測量」と名が付く作業はどんなに小さい土地で午前中で現場作業が
終わったとしても最低10万円以上かかります。
これは現地で観測が終わって、「現況だと高さが何メートル上がってますよ」といった
図面を作らない作業は別にして、事務所に帰り計算、作図するとやはり10万円以下は難しいですね
また境界立会いをすれば最低30万円以上かかります。
分筆登記は特殊な場合以外最低40万円以上かかります。
建物表示登記は一棟単体では最低8万円から10万円前後かかります。

さてさていよいよオリンピックがはじまりました。
日本選手には頑張ってほしいですが、それより嬉しかったのは
開会式会場の巨大スクリーンに「パナソニック」の文字が…
また各国選手、観客が持っている、デジカメ、ビデオほとんど日本製品
すごいぞニッポン!まずは商売で一勝!と思ったのでした。
借金大国ですけど…好きですこの国



■2004.8/20 価格戦争終結宣言

暑いですねぇ〜なんでも戦後の記録を更新中とか、オリンピックもメダルラッシュで大盛り上がり、
景気回復の報道もあったりでなんとなく勢いずいているように感じます。
(しかし本当にそうなのかは疑問ですが。。。)

 さてさてオリンピック開催という事でオリンピックネタを。。
これは聞いた話なんですがオリンピック選手の記録、とりわけ「世界新記録」というのは、あるレベルまで
到達した選手では練習中にマークすることはめずらしくない事らしいですね、しかし本番にそれが出せるか
どうかがむずかしいとか、やはり最後は精神力+運という事になるのでしょうか。

 運といえば私も脱サラして10月で丸13年になりますが、この「運」というのには本当に考えさせられますね、
事務所の経営といっても多くの人材を投入して利益を出す業種ではないので、
所長個人の色が事務所のカラーになるのは必至で、振り返ってみるとかなり反省するところがあるような、
ある本屋で立ち読みした資格案内の本に「土地家屋調査士は地域既得権のある高齢調査士だけが儲かる
システムになっている」といったかなりアタリのきつい批評が載ってましたが、どうやら地域で既得権
(地元有力者のコネという意味らしい)もなくなんとかやってこれたのはやはり「運」なのかな・・・
なんて考えさせられました。

<低価格戦争終結宣言>

土地家屋調査士には法務大臣認可の基準額というのがあります。
また測量業界も一定の価格は存在すると思います。

 私はダンピングしている気がなくても、他社からすると「安い」といわれた事もあります。
これはある程度事務所の規模によって当然だと思いますがここ数年「事務所が食えればいい」という、
発想からくる価格相場の下落であったような気がします。

 しかし!しかしです!!去年の末ごろから

『食ってるだけ価格』は本当に食っているだけなのか?


という素朴な疑問を覚えるようになりました。

 「相場、価格は全て食べるところからはじまっている」という持論は今も変わってないのですが、
例えば土地家屋調査士の日額\34,030 補助者\17015という事は、一班\51,045です。
一月20日働くとして、\51,045×20日=\1,020,900つまり事務所の平均基礎代謝がこの価格というわけです
よね、月の売上102万円さてさて、ここで質問です。

 ご注文をいただいく不動産会社、建築会社の社長様、あるいは同業者のあなた様のご自身の一月の一人
当たりの事業経費はおいくらでしょうか?この中から家庭にお金を持っていかなくてはなりません。
補助者にもお給料も支払います・・・

 昔調査士の基準額をどうこう言ったお役所にお尋ねしたい。

 私の計算だと無借金で事業がはじめられて、開業前に顧客がついていれば、
たしかにこの報酬額で利益も出るでしょう、しかしそんな事業があるのでしょうか?
(二世系の中にはいらっしゃるかもしれないけど・・やっかみです ごめんなさい)

結果として、設備投資、運転資金の借り入れがあり、補助者を一人でも常勤で雇った場合は、
調査士の報酬額は確保しないと事務所は赤字です。
ですから「報酬額以下でやらせていただきますので・・」というのは問題だと思います。

というわけで去年まで事務所の基礎代謝をリストラして価格自由化戦争に参戦しておりましたが、
事務所の自存自衛のため本年をもって終結をすることしたのでした。



■2004.8/21 味の素スタジアム近くのもうひとつのドーム

昨日は招待券で、調布の味の素スタジアムにJリーグ、FC東京対清水エスパルスの試合を観戦してきました。
実は私はプロサッカーを観戦するのは初めてだったのですが、とても楽しかったです。
ハーフタイムには花火ショーがあったりなかなか・・・
サポータの応援もすごいんですね、
こんな風に日頃のストレスも忘れさせてくれる瞬間って必要だなぁ・・・っと
つくづく感じました。

 試合は2-1で惜しくも負けてしまいましたが、
地元にチームがあるなんてなかなか素敵なことだと思いました。
全然チームの内容は知らないのですが・・・不勉強ですみません
(ちなみに小平だけのチームじゃない事は薄々理解しております。)
ところで観戦席をよ〜くみ見てると、なんと小平駅前の商店の方々が
あちこちにいらっしゃるではありませんか、
「いけ〜!いけ〜!どこにパスしてんだぁ〜」
とみんなで一体となれる空間・・有意義でした

 ところでこの味の素スタジアム・・・実は私の生家はこの近くです。
(近藤勇といっしょなのです!タイムリーでしょ)
子供の頃の「調布飛行場」は探検するのに最適でしたね、まだ米軍の施設が残っていて、
子供ごごろに「戦争」を感じる場所でした、
今は太平洋戦争が関係する子供向けのアニメなんかまずありえませんが、
私の頃は必ず「戦争」がストーリに微妙に関係していたものです。
。。決断、巨人の星、キックの鬼、空手バカ一代・・全部よゐこ系ではありませんが(笑)
空襲時に飛行機を収容する鉄筋コンクリート製の掩体壕(えんたいごう)があちこちにあって、
それのためか軌道敷(線路)、兵舎、防火水槽などなど、
建物は管制棟も含めてほとんど戦時中の木造だったような記憶があります。
ところで、掩体壕はスタジアム近くにまだ現存しているものもあるんですよ。
(私が確認しているのは1つ)
味の素スタジアムと掩体壕・・・なんとも対象的なふたつのドーム・・
悲しい歴史だけど後世に伝えるのにとっておけばなぁ〜なんて個人としては
簡単に思うけれど、ほとんど民有地に築造されているらしくて、
地主様はつらいかもしれませんね・・・




■2004.8/30 不動産関係8月はヒマ?



不動産は8月には動かないというのは業界の定説らしいです。

当然ながら私の事務所も「暇」でありましてこの期間を利用してここ一週間は、近所の不動産会社さん、

お世話になっている司法書士さん弁護士さんへ仕事の打合せとともに挨拶まわりウイークでした。

今週も挨拶に廻ろうかと思っております。

近所の不動産業者様、突然おじゃまするかもしれませんがよろしくお願いいたします。(笑)

しかし今年の夏は暑かったですね〜

それなのに、ここ2日寒暖の激しいこと、体調管理に気をつけたいものです。

おととい滝山団地のお祭りに行きましたがやはり夏祭りは涼しすぎるとなんだか寂しい気分になりますね、

鍋物が恋しくなったりして(極端ですね)

それでは一週間よろしくお願いいたします。





■2004.9/15 地元の測量はいいなぁ〜♪

昨日は天神町で道路の測量をしていました。

すると近くの工場の方が「一服したら」と缶コーヒーをいただきました。

しばし工場前で社員の方も含め雑談となりました。

 私はこのようなひと時がもっとも幸福を感じます。

官庁の測量や大手建設会社の測量となると近隣の方に不愉快な思いをさせないようピリピリしながら

作業する事が多いためか、親切にしていただくと本当にうれしいですね

 どうも測量士というと、ドラマでは憎まれ役です

勝手に土地を売られた詐欺師の手先のような。。。

例えばこんな場面・・・

「勝手に何をしているんですか!」と詐欺師の被害者

それに対し・・「私は頼まれて測っているだけです。。」とそっけない対応

(こんな所員は私の事務所じゃ×ですが・・・)

 私の事務所では隣接地、近隣の方は次の依頼者だと思って仕事をするように事務員、補助者にかなり

うるさく言っています。

境界測量は依頼者、隣接者どっちの味方なんてありません。

一度その土地を測量した事務所は必ずデータを保存しています。

どの事務所より早く良い成果が出せるはずなのに次の依頼がないのは自分の責任だと思っています。

一度測量したら土地の「かかりつけ医」として認められるよう努力してまいります。




■2004.9/26 『地元』について


先日私の事務所が属する商店会"小平駅北商栄会"に入会しました。

この地に住んで13年経ちそろそろ地元に対してアピールしても良い時期と判断したためです。

 小平駅北商栄会では毎月一度「朝の掃除活動」が行われていて、私も早速挨拶も兼ねて参加させて

いただく事にしました。

 この時に気がついたのですが、ゴミを探していつもの道を歩くというのは新しい発見がありますね、

「この家の塀は新しくしたな」「この家の外壁は塗り替えた。。。」とか

普段自動車で移動していると運転に気を取られているためなのでしょうね。

 朝、皆が気が付かない時間に街の掃除をしてみると。。。

いつもの東京街道が掃除する前とした後では「違って見える」そんな気がいたしました。

 この活動はかなり前から行われているようです。

地道な活動を続けてこられた小平駅北商栄会の方々には頭が下がりました。





■2004.10/2  原野商法について



掲示板でも書き込みしましたが「原野商法」の被害者を狙った事件が都内で多発しているそうです
(9/28読売新聞朝刊38面)
そもそも「原野商法」という言葉も知らない方がいらっしゃると思います。

 原野商法とは、法規制やライフラインの未整備で建物が建てられない資産価値のまったく無い地方の
『原野』を近く鉄道計画がある、大規模開発計画は始まる、近日規制が解除される等々事実と反する情報で
集客し高額で分譲販売する不動産詐欺の事です。

 今回はこれらの被害者に対して転売話を持ちかけて、準備金として整地費、測量費、広告宣伝費を
預かったが転売は進ます、契約は「転売を約束する契約ではない」として返金を断られるケースが
急増しているとの事です。
過去に被害に遭われた事のある方、またここが重要なのですが
「それらの土地を相続されている方」
は充分注意していただきたいと思います。



 しかし今回のニュースはとても複雑な心境です、
なぜなら準備金の内訳自体には問題が無いからです。
記事からもこれらの業者にたいして当局が改善指導したという事になっており
現段階では「犯罪」ではないのです。
ただ支払に至るまでどのような誘引だったかはわかりませんが。。。
それにしても「測量」という言葉がこのような事で誌上で見かけると心が痛みますね

 他のサイトもチェックしましたが、なんと測量会社と称して
「付近全体を測量している、あなたの境界がはっきりしないと土地が売れない」
などと言って、測量サービスの電話をかけてくる事があり、
誰からの依頼かを訪ねると「それは言えない」というのだそうです
どうやら結局地主さんを契約の場に出させるための手法にされているようなのです

 測量士や土地家屋調査士は「ゴルゴ13」ではありません。
依頼主が「誰かは言えない」という立会いはありませんので
(そもそも地主さんの外に誰から頼まれるのかしら?)
このような電話にはくれぐれも注意していただきたいものです。




■2004.11/30 白バイに捕まっちゃった!

昨日、小平七小前の都営団地踏切先「多摩湖自転車道」の一時停止地点で
完全に止まらなかったため白バイに捕まってしまいました。
実はココいつも止まって見張っているんですよね、

ノロノロ状態で停止位置を誤認しちゃって止まるのが「甘かった」みたい。
白バイ隊員さんが降りてきてよく見てみたら、
けっこう「ベテラン」の隊員さんのようなので

私 「あのう失礼ですが。。おトシは?」

隊員さん「いくつに見えます?」

私(あらら、コンパニオンさんのような返事されちゃったな。。)
 う〜ん45歳ぐらいですか?

隊員さん「50歳です」

え〜!びっくり、それからはバイク談義に花咲いちゃって。。
小平市民祭の入口で交通整理されていた方らしく、
今までの色々な経験談をお話ししてくれました。

警察官のイメージといえば
子供の頃は。。。正義の味方だなぁ。。。
中学生で。。。。怖い存在だなぁ。。。
高校生で。。。。宿敵!打倒8交機!
社会人で。。。。でもやっぱ公務員なんですね。。。
現在は。。。。。いんやぁ〜お仕事ですものねぇ。。。

これを機会に安全運転に心がけるとしましょう
違反金7000円は痛かったですが

「私は階級は関係ないんですよ、好きでコレやってるから。。」

なんて現場一筋25年の白バイ隊員のお話も面白かったです
来年のお祭りでお会いしましょうねH巡査部長殿




■2004.11/7 境界立会考


私が縁あってこの仕事に「職業」として関わったのが昭和59年、測量専門学校で
測量士補の資格を取得したのが昭和60年ですから今年でちょうど20年になるのですが、
いまだに「日々勉強」と考えさせるのは境界立会とその承諾印の受領ですね、

 業務として立会の経験を重ねても、あらたに教えられる事があります。
「ひとこと」が足りなかったために境界立会ではトラブルになってしまう事もあります。
言葉のやりとりには、説明する方と聞く方が存在するのですが、
相手がこちらの説明をどれほど理解されているか「観察」するのを怠ると、
どんなに理論的な説明であっても「行き違い」が生じてしまい、信用を失ってしまう事があります。

 この相手様を観察する力というのは、日々自分にストレッチをかけて鍛えていないと、
どんどん退化していってしまいますね。

 「一籌(いっちゅう)を輸(ゆ)す」という言葉が中国にあり
籌とは数を計算する時に使う細長い竹の棒のことであり、「輸す」は負ける事
訳すると「勝敗とは、ほんのちょっとの差で決る」という意味であると何かの本で読んだ事があります。

 土地家屋調査士は試験合格率5%前後を突破して取得した国家資格者であり、
計算処理能力においてはどの事務所も一定のレベルに達しているはずですが、
「立会の説明能力」はペーパーテストで判断できるはずもなく
一言足りない「一籌」で各事務所の評価につながってしまう事もあるかと思うと
少し怖い言葉ですが、細やかに日々努力を重ねていこうと思っています。

のちに「あなたが言ってるのだから大丈夫でしょう」という風になれば
信用も本物なのでしょうけれど。。。




■2004.11/17 小平商工会青年部


先日11/13は小平産業まつりに商工会青年部として参加してまいりました。
(というよりお手伝いですけど)もう40歳ですし、
青年というのは。。ちょっとねぇ〜と思われるかもしれませんが、
今年で賛助会員になるので、最後の産業祭りと思ったものですから。。

 小平商工会の青年部ではあまり目立った活動はできませんでしたが
いい勉強をさせていただきました。

 商工会入会は、たしか平成5年前後だったでしょうか。
この頃は土地家屋調査士の受験勉強でたいへんな時期でしたが
もともと小平市出身でない私にとっては受験勉強の孤独さも手伝ってか
地元の方との交流に飢えていた(笑)ところもあって、
産業まつりに建設業部会としてお手伝いしたのがきっかけで
年齢の関係もあり縁あって青年部に入会させていただきました。

 当時よく・・
「村岡さん創業者でしょ?商工会青年部よりJCさんや消防団に入った方がいいんじゃない?」
というの耳にタコができるくらい尋ねられましたが、

 なにせ当時は実質一人しかいない事務所で電話一本でその日の夜は急遽徹夜なんて生活を
送っていたものですから、消防団やJCの方にも声をかけていただいたのにも関わらずご迷惑をかけるの
ではないかと思い決断することができず、正直残念な気持ちがありそれを商工会青年部でカバーしようと
したわけです。

 当時の商工会青年部はほとんどがいわゆる「二代目」の方で創業者系は私一人だけでした。
それで先述の「なぜ?・・・」という質問になったのかもしれませんけれど、
とにかく地元の知り合いを作りたい一心でしたから入会して良かったと今は思っています。





■2004.11/23 境界が「もめる」メンタル面を体験?


土地家屋調査士は「境界の専門家」として日々、境界に関する知識の研鑚をふくめ
法令研修等も定期的に行っています。
「境界紛争」なんて言葉を聞きますけれど、実際には日々意識していなかった自分の土地の境界が、
たまたま隣を測量して立会ってみたら自分の意識していた位置と違ったり、過去の近所づきあいの
「行き違い」が表面化して、双方の意思の合致がむずかしいという事なのだと思います。

 法律的な知識等は研修で得ることができます。
研修を批判する気はまったくないのですが、研修での理論というのは
このサイトをご覧の一般の方からすると「考古学」に近いんじゃないかと思います。

考古学に近いような、発掘調査ならびに測量データの検討と人間の感情のズレがあった時に
人は「もめる」のでしょうね

人間の感情。。特に損か得かという感覚。。

 話はかわるのですが、私自身もそんな経験があります。
以前タダで知り合いからもらった昔の鉄道模型をフリマーケットで売ったときの事、
開店時にフリマハンターというべきか、マニアックな方たちがワーッっと押し寄せて来て
「ここにあるもの全部くれ!値札の価格でいいんだろ!?」
とつめより箱ごと全部買っていってしまいました。
もうフリーマーケット開店一分で私の店舗は、完売状態になってしまったのです。
呆然としているところへ遅れてきた別のフリマハンター?が来て
「チッ!先を越されたか!ところでアンタいくらで売ってたの?」
というので私が「全部で○○円」と答えると
「そうか、多分そいつはその10倍で売るぜ。。アンタ安く売りすぎだよ!」
と捨てゼリフを残してまた獲物を探しに雑踏のなかへ消えていきました。

 その晩私は眠れなかった。
仕入れはタダ、出店料も売上の割りあいで支払うわけで
どうみても「丸儲け」なのにです。

 そもそも、物置のスペースを空けるためのフリーマーケットだったはずなのに。。
3万円売れたらみんなで飲みにいこうという予定だったのに。。。
もしかしたら30万円になってたのかという損得勘定が原因です。
理論的には当初の目的は達成されたわけで、100%利益なのに
それでもやはり悔しいんですよね。(笑)
結局一月ぐらい悔やんでたでしょうか(我ながら強欲だなぁ。。)

 さてこの感情、境界立会に似てるのではないかと思います、
面積があれば良い、また自分の実測図どおりの距離なら良いと思って
実測してみて全て面積も距離も充分にとれている、しかし、
「塀の外側が境と思っていたのが中心だった」
「自分のイメージとちがう」という事で「もめる」のかもしれませんね

 私もフリマの一件から、立会いのこうした場合の対応が変わってきたような。。
いやいや、そういう人をやさしく見ることができるようになりましたかね。

だからといって境界位置は変わらないのですけれど。。。





■2004.11/29 もしかしたら開業希望の方ですか?
(土地家屋調査士試験受験中のこと)

今まで全然意識していませんでしたが、もしかしたらページをご覧方の中には
将来土地家屋調査士で開業したいという方もいらっしゃるかもしれませんね、
今回は少しその方面のお話をさせていただきます。

 この仕事は資格士業ですから国家試験に合格しないければスタートラインに
立てないわけですが、さりとて試験に合格しても、実務経験ゼロで
「土地家屋調査士でござい」と開業しても
特に土地業務の依頼を受けた場合多分地獄を味わうことになるでしょうな・・・・
異業種の方がゼロから開業して生活費を得るにはある程度時間がかかると思います。

 開業してどう成功するかなんて私が教えていただきたいぐらいですので(笑)
今回は受験勉強についてお話します。
どうしたら合格できるか、それはズバリ

『自分にあった勉強方法を確立してあきらめない事です』


「なぁんだ」なんて言わないで下さいね。

 よく受験校発行の合格体験記に「試験は一度きりの姿勢でのぞめ」とか
「背水の陣をしいて合格」なんて気合の入った文面が掲載されてますよね
背水の陣かぁ・・・確かにそうでしょう。いや・・・確かにそうなんだろうけど・・・・
「背水の陣だ!」なんてある時点で割り切れるんだったらどんなに楽か・・
と受験中の私は思っていました。

実は毎年、足切点までは取れるのに、かといって合格も出来ない状態が続くのがつらいのです。

 2回目の受験に失敗した時
「俺は資格オタクなのか?それとも学歴コンプレックスの払拭が根底にあるのか?」
と真剣に自問自答した時期があります。
しかしやっぱり家庭生活を維持していくための受験である事を再確認してみると、おいそれと

「よし今回で背水の陣だ!落ちたら調査士をあきらめる」
そんな選択肢はあり得なかったのです。


 私の受験校には試験直前一週間前に箱根で二日間ブッ続けの合宿勉強会があり、
私と同部屋の方は10歳年上の方で
「今年で2回目、貯金も底をついたし今年落ちたら受験やめて不動産業に専念するよ」
と少しうつむき加減で話されていたので
「一緒に合格して合格祝賀会であいましょうよ」と励ましあったのを覚えています。

 この年も私は合格できませんでした。
翌年。。。迎えたくない受験校の新学期です。
同部屋の方も不合格だったのですがクラスメートではなくなっていました。
でもスッパリ諦められる人が少し羨ましいなと思った反面
なんだかよくわからないですが…
胸の中で「カッ」と熱くなるものがあって…
「何年かかっても絶対に合格してやる!」と決めてしまったのです。
こんな私でも、なんとか合格することできましたから最後まで諦めない事です。

 受験中は「合格さえすれば仕事なんて、なんとか取れるのになぁ・・・」
なんて考えたものです。
多分実務に精通している受験生や測量業を開業しながら受験している人はそう考えると思います。
ところがどっこい、世の中そんなに甘くありませんよ(笑)

 実際は合格し、意気揚揚と開業しても、『土地家屋調査士として』依頼の電話が
鳴るようなるまでは、『集客』という、目に見えない事を相手に
『頑張りようのないつらさ』に悩まされつづけるのですから。

「合格」という努力の結果が反映できる試験勉強には果敢に立ち向かっていただきたいものです。
合格率4%(現在は6%前後らしいですね)でも試験ほど公平で単純なものはないと言い聞かせて
合格した私の体験談です。

 あと最後にひとこと、この仕事は向き不向きがあります。
不向きな人がこの職業を開業したら数ある資格士業の中でも、
「毎日が地獄の日々だろうなぁ…」と本気で思います。
不動産登記や土地の境界測量は未経験者が手を出すと恐ろしいなぁ。。
と実務で目の当たりにするからです。
…っとちょっと脅かしすぎたかしら…




■2004.12/7 師走ですね


この時期になると、毎年のことですけれどテレビ等で今年のニュースの総括を
テーマにした番組が増えますね、毎年毎年色々な事件が起こるものだなぁと思う半面
今年といわずこの10年間で国内外も自分を取り巻く環境も随分変わったものだと実感します。

 バブル崩壊から13年、そう私の創業はバブル崩壊と同時期なのですが、
実は「本当のバブル」がいよいよ崩壊しそうな気がするのは私だけでしょうかね
私は経済学者ではありませんが、肌でそう感じます。

 さて先日懇意にさせてもらっている調査士さんの事務所に立ち寄った時
「ちょっとォ、これ見てよォ!」となにやらお怒りの様子
見ると調査士会のサイトにあるとおぼしき地区の会員名簿でした。
「なんでこんなの勝手にホームページに載せるんだ?こんな事したら
ダイレクトメールとかが送られてくるじゃないか、こんな事で宣伝のつもりなのかなぁ。。」
とおっしゃっておられました。

一瞬私は
「そう考える人もいるのか…」と思いました。

「村岡さんも自分の名前で検索してごらん、すぐ出るよ」と言われて

「ええ、知ってますよ、私なんかホームページもありますし…」

と答えてしばし沈黙

 自分の事務所に帰って来てから私は考えこんでしまいました。
確かにそう考えるのも間違えではないかな・・と

 このコーナーもそうですが、私は匿名ではありませんし、
住所も記載されているわけですから、
私は相手をまったく知らないのに、相手は知っているわけで…
これまたなんとも、奇妙な関係なのかも知れません。。が、
何も『情報のたれ流し』をしているわけでもないのだし、
『広告』として割り切りも必要かなと思っています。
ただ今回の先生のお言葉は天からの警鐘と受け止めて、
記載内容には充分に気をつけなくてはいけないとあらためて
心に決めたのでありました。

 実は先週、こだいらネットの自分の事務所の挨拶文を
『ネットで情報発信してもあまり集客の見込めない業種』と文章更新したのですが
今日になって「こだいらネット見たのですが・・・」
という依頼の問合せが数件あり本当に驚きました。(笑)

 いやはや、こういうタイミングで問い合わせがあったので、
電話を切ったあと思わず笑ってしまいましたけれど、アクセス数969での初問い合わせということは、
あるコンサルタントが提示した、資格士業のホームページの反響率『1000アクセスに1件』という
数字とほぼ一致しており、別の意味で感動してしまったりして…
それでは今週もよろしくお願いいたします



■2004.12/15 『顧客満足度』について考える


先日ある住宅メーカに図面を届に行った際、担当がくる間に、
卓上にあるメーカ発行の小冊子が目に入り、パラパラっと読んでみた、
いわゆる『バイブル集客法』ににあえて引っかかって見ることにしたのですが(笑)

 それに「当社あるいは現場担当者は常に…『顧客満足度』90点以上をキープしており…」
という文字が目に飛び込んできた。

      顧客満足度か…さて私の仕事の顧客満足度ってなんだろうか

住宅や物品の販売であれば、まず品質とそれに関するサービスに対する
依頼者の満足度という事になるのでしょうが登記というのは国の機関への手続きであり、
測量はまさに事実を正確に図面化あるいは数値化する技術ですから
「どこへ頼んでも結果は同じ、結局早いか安いかだ」という意見もあります。

 この仕事は「これこれこういう登記をして下さい」という規定の手続きのみのオーダーと
「よくわからないので調べて下さい」という『鑑定』に近いオーダーがあります。
前者の場合はそれこそ、早いか安いか…というバーゲンハンター的な顧客満足度を追求すれば
すむでしょうが、後者の場合は結果が依頼者の希望どおりにならない側面もあります。

 鑑定といえばテレビで骨とう品を鑑定する番組がありますよね、
「良い仕事してますねぇ〜」というあの番組ですが、
安い評価をつけられて
「そんなに安いのかぁ〜!!!」と苦笑いする場面もありますけど
もし、もしもあの鑑定が有料だったらどうでしょうか?

 私の業務で例えると依頼者が「境界はもうちょっと向こう側のような気が…」と言われても
客観的な資料や現況、隣地の皆様との聞き取り調査の結果、
逆に依頼者にご再考をお願いする事もあります。
依頼者にとっては測量費は取られ希望がかなわない状況になってしまう事になってしまいます。
さて、こんな場合でも顧客満足度を得ることが可能なのか?
私は依頼者の方と良い関係を続けるためにはルールがあると思うのです。

(1)作業着手前に業務の処理方法の「できること」「できないこと」をハッキリ説明して
全部の選択肢を提示して調査、測量に入る
          ↓
(2)調査、測量後のデータ情報、事実を『一番最初』に依頼者へ正しく伝える。
          ↓
(3)最終的な業務処理の選択肢を依頼者に選んでもらいます。

当り前すぎるかもしれませんが、
(2)の『一番最初に依頼者に伝える事』が一番重要なんじゃないかと思うのです。
(この順番が依頼者以外の同居人、隣地の人等々に微妙にずれると大変な事になるのです)

 いままで何件か「依頼者の当初の希望にそえない」確定測量をしてきましたけれど、
お支払の際「ありがとうございました」「お世話になりました」という一言をいただいてきております。
そう考えると顧客満足度0点ではないよな…と思ったのでした。

あと、私が絶対依頼者に言わない一言があります。

それは「私を信用して下さい」であります。

今年もあと半月ですね。。事故に気を付たいと思っております。



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